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フィリピンサンプリングイベント |【ヤマキ株式会社 様】AXIA JAPAN EXPO 出展企業インタビュー④

サンプリング

    フィリピンサンプリングイベント |【ヤマキ株式会社 様】AXIA JAPAN EXPO 出展企業インタビュー④

    AXIA JAPAN EXPOに出展したヤマキ株式会社へのインタビュー記事です。

    アメリカ・韓国・台湾など複数国で海外展開を進める同社は、次なる成長市場としてフィリピンに注目。うどん文化の浸透やたこ焼きブームを通じた既存の販売実績を足がかりに、「めんつゆ」「白だし」などの本格だし製品の市場適合性を検証すべく本イベントに参加しました。

    結果は想定を上回るもので、特に「白だし」は「非常に美味しい」との回答が35%に達し、3製品中最高の購入意欲を記録。
    一方で「塩味が強い」という声も25%から寄せられ、希釈率の現地最適化という具体的な課題も浮かび上がりました。

    また、現地の食文化「シニガン」のスープベースとして白だしを活用したいという声は、フィリピン独自の製品訴求軸を示す新たな発見となりました。

    本記事では、EC市場の急成長やSNSマーケティングの可能性、ディストリビューター開拓に向けた商談計画など、今後のフィリピン展開戦略について、ヤマキ株式会社海外事業部・岡田様に詳しく伺います。

    企業名

    ヤマキ 株式会社

    会社概要

    食品メーカー(だし・調味料)

    ご支援内容

    AXIA JAPAN EXPO 2026への出展を通じたフィリピン市場での消費者向けニーズ調査および製品フィット検証。アンケート約100名分のデータ収集・分析支援。

    ご支援対象の商材

    めんつゆ、白だし、だしの素(花カツオ含む)

    実施内容

    AXIA JAPAN EXPOへの出展。現地消費者約100名を対象としたサンプリング・試食およびアンケート調査の実施。

    主な調査結果・発見事項

    ・白だしへの「非常に美味しい」回答が35%、3製品中最高の購入意欲を記録
    ・めんつゆは25%が「味が濃い(塩味が強い)」と回答
    ・スープベース(シニガン等)としての白だし活用ニーズが浮上
    ・丸亀製麺の普及により澄んだだし風味への親しみが形成されていることを確認

    出展の背景

    ♦︎ フィリピン市場選定の理由
    インタビュアー
    ── まず、数ある海外市場の中からフィリピンを選ばれた理由をお聞かせください。

    ヤマキ株式会社
    弊社の海外事業は現在、アメリカ・韓国・上海・台湾を中心に展開しておりますが、今後の成長市場として東南アジアに大きな可能性を感じています。その中でもフィリピンは、人口規模が大きく若年層が厚い点、そして今後の人口・経済成長が見込まれる点から、特に有望な市場と位置づけています。

    加えて、フィリピンでは過去のたこ焼きブームを通じて「花カツオ」や「だしの素」の販売実績があり、また「丸亀製麺」の進出によりうどん文化も広がりを見せています。

    こうした日本食文化の浸透が、弊社製品にとっての追い風になると考えました。既存の販売ルートも活かせることから、フィリピンを重点進出地域のひとつとして位置づけた次第です。


    インタビュアー
    ── 出展前、フィリピンのユーザーに対してどのような期待を持っていましたか?

    ヤマキ株式会社
    正直なところ、フィリピン市場で「めんつゆ」や「白だし」がどの程度受け入れられるかについては、仮説を持ちながらも未知数な部分が多かったです。

    現地ではやや甘めで濃い味が好まれるというイメージがあり、だしベースの繊細な旨味がどう評価されるか、試食を通じて実際の声を聞くことが今回の最大の目的でした。

    また、担当者がまだ現地へ赴任できていない状況でしたので、このイベントを通じて得られるデータを今後の商談の裏付けにしたいという期待もありました。

    現地からのフィードバックと「手応え」

    ♦︎ フィードバックを受けた感想
    インタビュアー
    ── 現地からのレポートや来場者の反応を見て、率直にどのようにお感じになりましたか?

    ヤマキ株式会社
    非常に手応えを感じました。特に「白だし」が予想を大きく上回る高評価を得たことは、大きな発見でした。「非常に美味しい」との回答が35%に達し、購入意欲も3製品の中で最も高い結果となりました。これは正直、想定以上の結果です。

    フィリピンで人気の「丸亀製麺」が関西風のだしを使ったうどんを提供していることもあり、澄んだ出汁の風味がすでに浸透しつつあるのだと感じました。

    また、当日は約100名の方がQRコードでその場でアンケートに回答してくださり、リアルタイムな声を集めることができた点も非常に有益でした。


    インタビュアー
    ── 日本国内での反応とは異なる、フィリピンならではの評価はありましたか?

    ヤマキ株式会社
    当初の仮説では、フィリピンの方は甘くて濃い味を好む傾向があると考えていたのですが、実際には「塩味が強い」という意見が多く寄せられました。

    特に本格派のめんつゆに対して25%の方が「味が濃い」と回答されており、これは興味深い結果でした。
    参加者には日本食ファンの方が多く、既存の日本食レストランで親しんだ味を基準に評価されたことが影響しているかもしれません。

    また、想定される用途として「スープのベース」として白だしを活用したいという声が上がったことも新鮮な発見でした。フィリピンには「シニガン」という酸味のあるスープ文化があり、そこに白だしを組み合わせる可能性は、今後の製品提案において大きなヒントになりそうです。

    フィリピン市場の評価

    ◆ 市場の魅力の再確認
    インタビュアー
    ── 現地の声を聞いたことで、フィリピン市場の「チャンス(可能性)」はどこにあると確信されましたか?

    ヤマキ株式会社
    大きく三つの点でチャンスがあると感じています。一つ目は、日本食文化のすでに根付いた素地です。うどん・たこ焼きへの親しみがあり、弊社製品との親和性が証明されつつある。これは非常に心強い基盤です。

    二つ目は、健康志向の高まりです。フィリピンでは糖尿病や腎臓病患者の増加を背景に、若い世代を中心に食への意識が変化しています。天然だしを使った弊社製品の「素材を活かす」という価値軸は、こうした流れに合致していると思います。

    三つ目は、EC市場の急成長です。「Shopee」が市場の6〜7割を占め、当日配送も普及しています。SNSやライブコマースと組み合わせた販売が活発に行われており、正しいアプローチができれば、製品の価値を効果的に届けられる環境が整っています。

    インタビュアー
    ── 出展を通じて見えてきた、フィリピン進出における障壁や今後の改善点はありましたか?

    ヤマキ株式会社
    まず、製品の味の調整という点では、業務用における希釈率を現地の嗜好に合わせて最適化することが必要と感じています。「塩味が強い」という声に応えるために、例えば1対15の希釈を1対16に変えるといった細かな対応が、現地ユーザーへの配慮として重要になってきます。

    また、海外向けのSNSマーケティングがまだ未着手という点は今後の大きな課題です。フィリピンではFacebookとTikTokの影響力が非常に大きく、現地のインフルエンサーを活用したコンテンツ展開が必須になると考えています。

    さらに、国内から現地の競合製品の価格・パッケージ・販売チャネルなどのリアルタイム情報を収集することが難しく、こうした情報ギャップが戦略立案のうえでの障壁となっています。

    今後の展開とアクション

    ♦︎ 次のステップ
    インタビュアー
    ── 今回得られたデータやご縁を活かし、次のアクションとしてどのようなことをお考えですか?

    ヤマキ株式会社
    最優先は、今回得られたアンケートデータを活用した営業資料の整備です。特に白だしへの高評価は、現地ディストリビューターへの提案において非常に説得力のある裏付けになります。
    この資料を携えて、フィリピンへ出張し、具体的な商談を進める計画です。

    販売チャネルとしては、既存ルートを強化しつつ、EC(特にShopee)での展開も視野に入れています。

    また、屋台文化が根付くフィリピンにおいて、「ちょい足し」調味料としてめんつゆや白だしを訴求するアプローチも有効だと考えています。コストパフォーマンスの高さとレシピの多様性を打ち出すことで、家庭用だけでなく業務用需要も取り込んでいきたいです。


    インタビュアー
    ── 海外進出を進める企業にとって、各フェーズでどのようなサポートがあると良いとお考えですか?

    ヤマキ株式会社

    ■ 事業立ち上げ期
    まだ市場に入っていない段階では、信頼できるディストリビューター候補のリストアップと、現地消費者へのヒアリング支援が何より助かります。今回のAXIA JAPAN EXPOのように、リアルな消費者の声を集める機会は、製品の市場フィットを確認するうえで非常に価値があります。

    ■ 事業成長期
    パートナーシップが始まり事業が動き出したら、継続的な市場情報の提供が重要になります。競合の動向や消費者トレンドの変化をキャッチアップしながら、マーケティング戦略を柔軟に見直していける伴走体制がとても心強いです。

    ■ 事業成熟期
    スケールアップのフェーズでは、大手流通バイヤーや小売チェーンとの商談機会をセットいただけると、飛躍的な成長につながると期待しています。また、増加している訪日フィリピン人・在日フィリピン人を活用したアウトバウンドマーケティングの連携も、面白いアプローチになるのではと感じています。

    インタビュアー
    ── AXIA Promotion & Trading Philippines Corporationに期待することは?

    ヤマキ株式会社
    AXIA様への期待は、現地のリアルな声を継続的に届けていただけることです。AXIA JAPAN EXPOのようなBtoC向けヒアリングイベントの継続的な実施はもちろん、BtoB商談会のような具体的なビジネスマッチングの場にも大きな需要があると考えています。

    BtoBビジネスは一度の訪問で成果が出るものではなく、継続的な関係構築が不可欠です。社内での承認を得るためにも、客観的なデータや信頼できる市場情報が必要です。

    AXIAさんのような現地に根ざしたパートナーが、そのブリッジ役を担ってくださることで、私たちの展開が大きく加速すると確信しています。

    今回のインタビューを終えて

    ヤマキ株式会社・岡田様のインタビューを通じて、日本の本格だし文化がフィリピン市場に持つ大きな可能性を、改めて実感いたしました。

    今回のAXIA JAPAN EXPO 2026では、「白だし」への高評価という力強いデータが得られました。「非常に美味しい」との回答が35%に上り、購入意欲も3製品中トップという結果は、フィリピン市場における弊社製品の確かな可能性を示すものです。

    また、スープのベースとしての活用提案など、現地の食文化と融合した新たな訴求軸が浮かび上がったことも、今後の戦略立案において重要な指針となりました。

    フィリピンはEC市場の急成長とSNSを通じた情報拡散力を持ち、質の高い日本製品を正当に評価する消費者が育ちつつある市場です。ヤマキ様の「本物のだし文化」をフィリピンの食卓へ届けるというビジョンは、この市場のポテンシャルと見事に合致しています。

    AXIA Promotion & Trading Philippines Corporationとしても、BtoC向けヒアリングイベントの継続実施やBtoB商談会の企画、そしてディストリビューター開拓の支援を通じて、ヤマキ株式会社様のフィリピン展開を全力でサポートしてまいります。

    AXIA JAPAN EXPOを、一過性のイベントではなく、日本企業と東南アジア市場をつなぐ持続的なプラットフォームとして育てていくこと──今回のインタビューを通じて、その思いをより一層強くいたしました。

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