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フィリピンサンプリングイベント |【株式会社 千石 様】AXIA JAPAN EXPO 出展企業インタビュー②

サンプリング

    フィリピンサンプリングイベント |【株式会社 千石 様】AXIA JAPAN EXPO 出展企業インタビュー②

    AXIA JAPAN EXPOに出展した株式会社千石様へのインタビュー記事です。

    台湾・韓国・シンガポールなどアジア各国での展開実績を持ち、フィリピンに自社工場も保有する同社は、本イベントでのサンプリングを通じ、購入意欲「あり」が9割超という力強いデータを獲得。一方で、加熱性能以上に「お手入れのしやすさ」を重視するというフィリピン市場特有のニーズという想定外の発見もありました。

    本記事では、パンの日常消費率65〜70%・中間層比率70%という市場データが裏付ける需要の確かさ、SNSが情報収集の約8割を占めるデジタル環境の特性、そして現地ディストリビューター開拓とShopee Mallを中心としたEC展開という今後の具体的な戦略について、株式会社千石海外営業課の川島様に詳しく伺います。

    プロジェクト概要

    企業名

    株式会社 千石

    会社概要

    業種:家電メーカー

    ご支援内容

    AXIA JAPAN EXPO 2026への出展を通じたフィリピン市場での消費者向けニーズ調査および製品フィット検証。アンケート約100名分のデータ収集・分析支援。

    ご支援対象の商材

    自社ブランド「アラジン」グラファイトトースター

    実施内容

    ・現地消費者100名による製品の試用、定性
    ・定量アンケート調査 / 製品受容性・購買意向の分析

    主な調査結果・発見事項

    ・購入意欲「買いたい」約65%、「価格次第で買いたい」約30%で、合計9割超が購入に前向き
    ・試用者の約7割が「クリスピーで食感が良い」と評価
    ・現在使用中のトースターへの不満として、約8割が「お手入れのしにくさ」を挙げた(国内想定と異なる発見)
    ・予熱の遅さへの不満が約6割にのぼり、瞬間発熱機能への潜在ニーズが確認された
    ・パンを日常的に食べる層が約65〜70%、トースターを毎日使う層が約55% 回答者の約70%が中間層以上、ECでの購入経験が約65%

    出展の背景

    ♦︎ フィリピン市場選定の理由
    インタビュアー
    ── まず、数ある海外市場の中からフィリピンを選ばれた理由をお聞かせください。

    株式会社千石
    弊社はこれまで台湾・韓国・シンガポール・香港・タイといったアジア各国への展開を進めてきました。

    その中でフィリピンは、東南アジアの中でも特に親和性と成長性の高い市場と見ており、重点進出地域のひとつに位置づけています。

    また、弊社はフィリピンに自社工場を保有しており、将来的には地産地消のかたちで現地ニーズに応えていきたいという長期的な展望もございます。
    まずフィリピンの食生活への理解を深め、トースターというプロダクトがどの程度ニーズと合致するかを確認することが、今回の出展の大きな目的でした。


    インタビュアー
    ── 出展前、フィリピンの消費者に対してどのような期待をお持ちでしたか?

    株式会社千石
    フィリピンは米食文化が根付いている国であることは認識していましたが、同時に食の多様化も進んでいると聞いていました。

    トースターというカテゴリーが現地の方々にどう映るか、また弊社製品の「瞬間発熱」という特長が評価されるかどうか、率直なところ未知数な部分も多かったです。

    ただ、フィリピンは経済成長が著しく、中間層の消費意欲が高い市場ですので、品質や機能に対して正当な評価をいただける手ごたえは感じていました。知名度向上という意味でも、今回のエキスポはよい機会になるだろうと期待していました。

    現地からのフィードバックと「手応え」

    ♦︎ フィードバックを受けた感想
    インタビュアー
    ── 現地からのレポートや来場者の反応を見て、率直にどのようにお感じになりましたか?

    株式会社千石
    今回はアンケートにご協力いただいた約100名の方々のデータを丁寧に分析しました。購入意欲については「買いたい」が約65%、「価格次第で買いたい」が約30%と、合計で9割を超える方々に高い関心をお持ちいただいており、非常に力強い数字だと感じています。

    試食・試用を体験された方のうち約7割が『クリスピーで食感が良い』と評価してくださっており、短時間で仕上がるという弊社製品の強みがしっかりと伝わったと受け止めています。


    インタビュアー
    ── 日本国内での反応とは異なる、フィリピンならではの評価やご意見はありましたか?

    株式会社千石
    特に印象的だったのは「お手入れのしやすさ」への関心の高さです。

    アンケートで現在のトースターへの不満を聞いたところ、約8割の方がお手入れの不便さを挙げてくださいました。加熱性能よりも日常のメンテナンスを重視するという声は、国際比較の観点からも際立った特徴で、日本国内で想定していた訴求軸とは少し異なる発見でした。

    フィリピンの方々が家電を大切に長く使う文化をお持ちであることの表れかもしれません。一方で、予熱の遅さへの不満も約6割にのぼっており、弊社の瞬間発熱機能は正にこのニーズに応えられる強みでもあります。

    フィリピン市場の評価

    ♦︎ 市場の魅力の再確認
    インタビュアー
    ──  実際に現地の声を聞いたことで、フィリピン市場の可能性についてどのような確信や可能性を持たれましたか?

    株式会社千石
    大きく三点あると考えています。

    一点目は需要のポテンシャルの高さです。パンを日常的に食べる方が約65〜70%、トースターを毎日使う方が約55%という数字は、この製品カテゴリーに確かな日常的需要があることを示しています。

    二点目は高品質・高価格帯に対する受容性です。アンケートの回答者は中間層以上の方が約70%を占め、高価格帯でもECでの購入経験が約65%にのぼります。

    Shopee Mallのような信頼性の高いプラットフォームで高価格ブランドが支持されているという市場傾向も確認でき、弊社のような高機能トースターが評価される素地があると感じました。

    三点目はSNSを活用したコミュニケーションの有効性です。情報収集の約8割がSNSというデータは、デジタルマーケティングが非常に効果的であることを示しており、戦略的に活用できると考えています。

    インタビュアー
    ── 出展を通じて見えてきた課題や今後の改善点があれば、教えていただけますか?

    株式会社千石
    現状、フィリピンでの具体的な販売実績がまだない中で、現地の代理店(ディストリビューター)パートナーに対して『この製品は売れる』という確信を持っていただくことが最初の大きなハードルだと認識しています。

    今回得られたアンケートデータや来場者の反応は、その説得材料として非常に有用です。あわせて、現地の食文化に合ったレシピ提案や使い方の訴求も整備していく必要があります。

    たとえばフィリピンの食卓によく登場する食材に合わせた調理提案など、現地の生活に寄り添ったコンテンツをつくることが、製品の受け入れをさらに高めると考えています。

    今後の展開とアクション

    ♦︎ 次のステップ
    インタビュアー
    ── 今回得られたデータやご縁を活かし、次のアクションとしてどのようなことをお考えですか?

    株式会社千石
    最優先事項は現地ディストリビューターの開拓です。現時点では現地法人の設立は予定しておらず、信頼できるパートナーとのパートナーシップを通じて販売網を構築していく方針です。

    そのためにも、今回のアンケート結果や市場データを説得力ある形で整理した資料を準備し、パートナー候補の皆さまとの議論に活用したい と考えています。

    販売チャネルとしては、ECサイトと実店舗の両面を検討しています。ローンチ時期は具体的にはまだ確定していませんが、できるだけ早期に試験的な販売を始め、実績をつくっていきたいと思っています。


    インタビュアー
    ── 企業が海外進出をする上で、どのようなサポートがあると望ましいとお考えですか?また、事業フェーズごとにお聞かせいただけますか?

    株式会社千石
    事業立ち上げ期において、まだ進出していない国・地域では、まず信頼できる代理店・ディストリビューター候補のリストアップが何より助かります。市場調査や現地消費者へのヒアリングのサポートも、製品フィットを確かめる上で大変重要です。

    事業成長期ですと、パートナーが決まりビジネスが動き始めたあとは、継続的な市場のヒアリングと情報提供が重要になります。

    消費者のトレンド変化や競合の動向を把握しながら、マーケティング施策の見直しができる伴走体制があると心強いです。また、SMグループのような大手小売バイヤーとの商談機会を設けていただけると、スケールアップのきっかけになると期待しています。

    インタビュアー
    ── 最後に、AXIA Promotion & Trading Philippines Corporationのような現地パートナーや、AXIA Japan Expo自体に期待することをお聞かせください。

    株式会社千石
    AXIA Promotion & Trading Philippines Corporation様へ期待するのは、フィリピン市場のリアルな声を継続的に届けていただくことです。

    展示会などの単発のイベントだけでなく、日々の市場動向や消費者インサイトを定期的に共有していただけるイベントの継続的な実施に期待します。 また、AXIA JAPAN EXPOについては、BtoCのヒアリングイベントだけでなく BtoB商談会のような具体的なビジネスマッチングにも需要があると考えます。

    大手流通バイヤーの方々と直接対話できる機会は、海外展開を加速させる上で非常に価値が高いと感じています。

    今回のインタビューを終えて

    株式会社千石・川島様のインタビューを通じて、日本の高機能家電がフィリピン市場に持つ大きな可能性を改めて実感いたしました。

    今回のAXIA JAPAN EXPO 2026では、アンケート回答者の9割以上が購入意欲を示すという、非常に力強いデータが得られました。「瞬間発熱」という機能的優位性はもちろんのこと、フィリピン市場特有の「お手入れのしやすさ」へのニーズという新たな気づきも生まれ、今後の製品訴求・マーケティング戦略において重要な指針となる成果です。

    フィリピンは高価格帯への受容性が高まりつつある市場であり、正規流通・信頼性の高いプラットフォームを通じて価値を丁寧に伝えることで、「高級トースター」という新たな市場カテゴリーを生み出す可能性を秘めています。川島様のように、現地の消費者インサイトに真摯に向き合い、市場との対話を重ねながら段階的に展開を進めるアプローチは、長期的なブランド構築においても非常に有効な戦略です。

    AXIA Promotion & Trading Philippines Corporationとしても、今後のBtoB商談会の企画やディストリビューター開拓支援、そして継続的な市場ヒアリングを通じて、株式会社千石様のフィリピン展開を全力でサポートしてまいります。AXIA JAPAN EXPOを、一過性のイベントではなく、日本企業と東南アジア市場をつなぐ持続的なプラットフォームとして育てていきたい──今回のインタビューを通じて、その思いをより一層強くいたしました。

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